モンゴルで療養中の横綱朝青龍が現地でTBSの取材に応じていたことが22日明らかになった。「謹慎処分中のため取材は認められない」と日本相撲協会は問題視しているが、一時は取材を許可しており、TBSの間でもめ事となっている。
TBSによると、取材はドキュメンタリー番組のために行われた。朝青龍と親しい占師の細木数子さんが今月上旬にモンゴルを訪れて朝青龍と会った際、同行したスタッフが現地での生活ぶりを撮影したという。
力士への個別取材は協会から事前に許可を得ることが必要。TBSは「朝青龍のドキュメンタリー企画。帰国後、落ち着いてからスタジオでの収録」と申請し、1日付で許可を得ていた。
これに対し協会は「謹慎が解けてからの取材と勘違いしていた。帰国したからといって謹慎が解けたとは限らない」として5日付で謹慎中の取材を断る文書を通知。すでにモンゴルでの取材は終わっていたが、「モンゴルでの撮影は認められない」としている。
TBSのPRセンターは「申請の際に企画の説明をしている。取材期間も来年1月末まで認められており、申請書にのっとって取材している。解釈の違い」としている。
朝青龍の師匠で協会広報部長でもある高砂親方(元大関朝潮)は「許可をしたのはこちらのミス。だが取材は認められない。朝青龍のマネジャーからは『TBSのスタッフが来たが取材は受けていない』と聞いている」と述べた。
http://www.asahi.com/national/update/1022/TKY200710220326.html