ポーランドで21日、総選挙(定数460)があり、出口調査では、経済改革路線を打ち出した中道右派の「市民プラットホーム」(PO)が第1党となるのが確実な情勢だ。POは他の野党と連立政権を発足させる見通し。カチンスキ首相も敗北を宣言した。大統領と首相を双子の兄弟が担った現政権は2年で終幕となった。
現政権は愛国主義を訴え、国際的な孤立が深まっていた。次期政権は、悪化した欧州連合(EU)やドイツとの関係修復を急ぐとみられる。
公共テレビの出口調査によると、POが43.7%、カチンスキ首相率いる与党「法と正義」(PiS)が30.4%、政党連合の「左派民主主義者」(LiD)が13.3%、ポーランド農民党が8.4%。POは過半数に満たないものの、大躍進は間違いない情勢だ。
POのトゥスク党首は選挙公約に、イラク派遣中のポーランド軍の早期撤退を挙げており、POの勝利によって現実味を帯びてきた。
http://www.asahi.com/international/update/1022/TKY200710220130.html