21日、北京で行われた北京国際マラソンで報道用バスの故障など、ことしも失態が相次いだ。来年の北京五輪は大丈夫なのか不安を抱かせた。
約20キロ地点で約10人のカメラマンを乗せたトラックが突然止まった。カメラマン総出で押した努力も実らず、急きょ記者用のバスに乗り換えとなった。トラックは引っ越し会社の社名が入った旧式のもの。ある中国人カメラマンは「なぜ引っ越し屋のトラックなんだ」とぼやいていた。
混乱はレース後にもあった。女子の公式記録の1位になぜか存在しない選手の名前が載った。訂正に1時間以上かかるお粗末さも加わった。
最も深刻なのはコースに距離不足の疑いがもたれる点。記録は男女とも好タイム。自チームの複数の選手のタイムを計測していた日本の実業団関係者は「35−40キロのラップタイムからするとゴールタイムが良すぎる」と話した。(共同)