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2007年10月21日(日) 20時04分

ハマス前報道官、ガザ制圧を批判 「深刻な失敗だ」朝日新聞

 パレスチナ自治区ガザを支配するイスラム過激派ハマスの幹部で前自治政府首相報道官のハマド氏が、ハマスによる6月のガザ武力制圧を批判していることが21日までに明らかになった。ハマス幹部がガザ支配を公然と批判したのは初めて。

 ロイター通信によると、ハマド氏はハマス指導部への書簡で「(ガザ制圧は)戦略的に深刻な失敗だ。アラブ諸国や国際社会との関係を広げる代わりに、(ハマスは)ガザで孤立し閉じこめられてしまった」と批判。「指導部が過ちを認めても、宗教に反するわけではない」と制圧の撤回を呼びかけている。

 ハマド氏はハマスのガザ制圧後もイスラエルとの対話を呼びかけてきた穏健派で、ガザで独自の内閣を率いるハニヤ前首相の側近。ハマス指導部は「本人の勝手な行動」と距離を置く姿勢を見せている。

http://www.asahi.com/international/update/1021/TKY200710210145.html