鳥取県湯梨浜町久留の鳥取中央農協直売所「ハワイ夢マート」で19日に販売されたキノコ「1本しめじ」を食べた同県倉吉市内の夫婦が下痢や嘔吐(おうと)などの症状を訴え、県倉吉保健所は20日、毒キノコが交ざっていた可能性が高いとして、同店での野生キノコの販売を同日から3日間禁止した。キノコは20日昼すぎまで販売され、計6パックが売れ、2パックが未回収になっている。
同保健所によると、キノコは同町内の山で採取したものをパック詰めして、採取した農家が同直売所に委託して販売。19日に5パック、20日に1パックが売れた。3パックを買った夫婦が19日夕に食べたところ夜にかけて下痢や嘔吐を訴えて治療を受けたという。ともに快方に向かっている。
同保健所によると、イッポンシメジ科には外見の似たものが3種類あり、うち2種類は食べると毒性がある。死亡する可能性は低いが、下痢や嘔吐などを引き起こすという。この毒キノコが商品に交ざっていた可能性が高いとみている。
20日夜に、1パックを買った町内の人が名乗り出ており、食べたが異状はなかったという。同直売所近隣の市町が防災無線などで呼びかけて、残りの購入者を探している。
http://www.asahi.com/national/update/1021/OSK200710210009.html