老舗和菓子メーカー赤福(三重県伊勢市)の不正再出荷問題で、2004年に商品が再包装されているとの情報が大阪市保健所に寄せられ、保健所が大阪工場(同市淀川区)を調査しながら確認できなかったことが20日、分かった。
保健所は2度立ち入り調査しており、一連の不正につながる問題を見落とした可能性がある。
大阪市によると、赤福の内部関係者とみられる人物から04年7月、匿名の電話で「赤福が大阪工場で商品のリパック(再包装)をしている」との情報が寄せられた。
保健所は同年7、8月にそれぞれ特定の目的ではない「平常監視」と呼ばれる調査を実施。製造ラインに基づいた衛生状態のほか冷蔵庫や製品保管庫、従業員の衛生状態などを調べたが、リパック行為などの不正は見つからなかったという。