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2007年10月20日(土) 09時10分

深夜に冷凍保存「まき直し」、製造日は翌日を印字…赤福読売新聞

 老舗和菓子メーカー「赤福」(三重県伊勢市)による製造日偽装問題で、同社が深夜に赤福餅(もち)を解凍して包装し直し、午前0時を待たずに翌日の日付を製造日として印字していたことが19日、農林水産省などの立ち入り検査でわかった。

 赤福は出荷しなかったり、店頭で売れ残ったりした商品を冷凍保存し、後日「まき直し」と称して、必要に応じて解凍、再包装していたことが判明している。通常の商品の製造工程は午前0時から始め、その日を製造日としていたが、同省によると、「まき直し」の作業は深夜から始まることもあり、その場合も翌日を製造日として印字していたという。

 同社はこれまで、解凍・再包装した日を製造日としていたとしていたが、同省が立ち入り検査した本社、名古屋、大阪の3か所の工場すべてで日付のごまかしを日常的に続けていた。この結果、製造日を起点として設定される消費期限も1日延ばしていたことになる。それぞれの地元保健所でもこの事実を把握しており、ほかにも問題点がなかったかをさらに調べている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071020-00000102-yom-soci