2007年10月20日(土) 08時01分
赤福、解凍品二重偽装 製造日は「翌日」(産経新聞)
赤福餅(もち)の製造日偽装で、赤福(三重県伊勢市)が、冷解凍した商品を出荷する際、前日から作業しているにもかかわらず、製造日を翌日にして、未明の配送便で出荷していたことが、農水省がJAS(日本農林規格)法違反で19日に実施した立ち入り検査で分かった。こうした行為は「先付け」と呼ばれ、同社では常態化していたとみられる。
冷解凍で製造日を偽った商品の製造日を、二重に偽装していたことになり、「午前0時を待って包装していた」という同社の説明も虚偽と判明した。
農水省によると、同社は午前0時から午後3時の間、2交代制で赤福餅を製造。並行して午前2時、3時、9時の定期便と、その後の不定期便で、本社工場から大阪、名古屋方面に商品を出荷していた。
ところが、大阪行きの2時の便の商品には、前日の午後5時から解凍した冷凍品を使い、製造日を出荷日と同一日にして包装。先付け商品は、従業員が当日品と間違えないよう製造日末尾に「・」のないスタンプを押して目印にしていたことも分かった。先付けは大阪、名古屋両工場でも行われていたという。
三重県は19日、赤福本社工場に対し、無期限の営業禁止処分を通達した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071020-00000062-san-soci