老舗和菓子メーカー赤福(三重県伊勢市)が店頭で売れ残った商品を回収し、再出荷や再利用していた問題で、農林水産省と三重県は19日午後も、同社本社などの検査を続けるとともに、回収したあんの販売先で、浜田典保赤福社長の弟が社長を務める関連会社「和菓子の万寿や」(同市)へも検査に入った。
農水省などは、役員や現場の従業員らに事情を聴いたり、帳簿などの書類を確認し、事実関係を調べたという。
赤福は18日、売れ残り商品に使っていたあんを和菓子の万寿やに販売していたと公表。万寿やはそのあんを和菓子の材料に使っていたことを認め、「2000年5月から今年1月まで赤福からあんを購入していたが、店頭から回収されたものだとは知らなかった」としている。万寿やは19日も通常通り営業した。