老舗和菓子メーカー「赤福」(三重県伊勢市)が店頭で売れ残った主力商品「赤福餅(もち)」の製造日を替えて再出荷していた問題で、三重県伊勢保健所は19日、食品衛生法違反があったとして、同社を同日から無期限の営業禁止処分とした。
また、あんと餅を分けてそれぞれ再利用した実態などを調べるため、農林水産省は同日、日本農林規格(JAS)法に基づき、改めて同社本社などの立ち入り検査に入った。
同日午前8時半、同保健所で命令書を手渡された浜田典保社長は「大変迷惑をかけて申し訳ない。今後も指導をお願いします」と陳謝した。
一方、農水省の検査対象は、同社本社と、本社、名古屋、大阪の3工場。検査は同日午前10時から行われ、偽装表示を始めた時期や数量などを幹部らに確認している。農水省が本社に立ち入るのは今回で4回目となる。