2007年10月18日(木) 10時46分
<インサイダー疑惑>米住宅金融CEOが不明朗な自社株売却(毎日新聞)
【ワシントン斉藤信宏】米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は17日、米証券取引委員会(SEC)が、米住宅金融最大手カントリーワイド・ファイナンシャルのモジロ会長兼最高経営責任者(CEO)による不明朗な自社株売却について、非公式に調査を開始したと報じた。
同紙が伝えた消息筋の話では、モジロ会長は一定間隔で保有株を売却できる取締役向けのルールを利用し、今年上半期に少なくとも1億3060万ドル(約152億円)分の株式を売却、インサイダー取引の疑いが持たれているという。同社株価は今年前半、40ドル前後で推移していたが、低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)の焦げ付き問題を受けて7月以降に急落、最近は20ドルを割り込んでいる。
問題の売却ルールは、その設定時点で取締役が自社のインサイダー情報を知らなければ罪に問われないが、不正取引をする取締役の多くが株価急落直前にこうしたルールを設定することから、SECは厳しく対応する方針を示していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071018-00000038-mai-bus_all