2007年10月18日(木) 17時34分
NOVA 堺などで自主休校 講師不足、現場が判断(産経新聞)
経済産業省に一部業務の停止命令を受けている英会話大手、NOVA(大阪市)で、なかもず校(堺市)など一部のスクールが、自主的に休校したり予約受け付けを取りやめたりしていることが18日、わかった。講師不足で要望通り生徒のレッスンがとれない事態を苦慮した現場の独自判断とみられる。
休校に入っているのはなかもず校のほか、兵庫県下のジャスコ三木校(三木市)、小野SATY校(小野市)、東京都内の市ケ谷校(17日から)、水道橋校(18日から)など。
同社は「会社として休校は命じていない」と説明。度重なる給与遅配に講師や日本人スタッフの反発が高まり、同社統括本部の統率力が低下しつつあることが浮き彫りになった。
なかもず校は16日に休校したとみられる。教室の入り口には「当スクール休校のお知らせ」と張り紙があり、10月16日〜10月31日の間を休校すると書かれていた。また、「生徒のみんなへ。みんなに会えなくて寂しいよ」と講師からの英語の走り書きもあった。
なかもず校は本来、10月末で閉校し、天王寺本校(大阪市阿倍野区)と“統合”する予定だった。9月19日、統括本部から閉校の通達があり、当時いた約400人の生徒には統合案内を出していたという。
同社は、外国人講師への給与支払いを15日から19日に延期すると各校にファクスで通達して以来、毎日200人程度の講師が、授業を欠席したりするケースが続出。欠席した講師のレッスンを急遽(きゅうきょ)、テレビ電話による「お茶の間留学」に切り替えるなどしたが、一部のスクールでは対処できなくなったとみられる。
大阪市内のスクール関係者によると「今週はお茶の間留学も予約が確保できない状態。うちはスクール独自の判断でやむを得ず生徒に謝罪し、予約を断っている」という。
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