2007年10月17日(水) 17時00分
赤福:不正表示 社長、冷解凍停止を表明 イメージ回復にらみ /三重(毎日新聞)
老舗和菓子メーカー「赤福」(伊勢市)が未出荷の赤福餅を冷凍し、解凍した日を製造日にするなどの不正表示をしていた問題で、同社の浜田典保社長(45)は16日、伊勢市役所を訪れ、森下隆生市長に謝罪した。その後、報道陣に対し「冷解凍工程はやめていきたい」と述べた。同社が問題発覚から2週間をめどに農林水産省に提出するとしている改善計画に盛り込まれるとみられる。
赤福は伊勢神宮の式年遷宮で需要が増えた73年に冷解凍設備を導入。これを機に店頭に並ばなかった製品の包装紙を新たなものに包み替え、製造日や消費期限を再設定する「まき直し」を始めた。
農水省が問題視したのは、解凍日を製造日と表示することが「消費者を誤認させる表示である」という点で、表示さえ適正であれば冷解凍工程自体は問題ないとの見解を示している。しかし赤福側は冷解凍工程そのものをなくすことがブランドイメージ回復の近道と判断したとみられる。【飯田和樹】
〔伊賀版〕
10月17日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071017-00000264-mailo-l24