2007年10月17日(水) 20時08分
大毅「神経衰弱」状態 抱えられ記者会見場去る(J-CASTニュース)
「無言」を貫く異例の「謝罪会見」となった。会見に臨んだ亀田大毅選手は、見た限りでは完全に憔悴した状態だった。内藤大助選手と対戦したときの明るく染めた頭は丸刈りになっていた。終始うつむいたまま、顔を上げず、周りの人に抱えられる状態で会見場を後にした。
■終始うつむいたままで「無言」
亀田大毅選手と父・史郎氏は2007年10月17日、日本ボクシングコミッション(JBC)で会見した。史郎氏は、「色々とご迷惑をかけて申し訳ありませんでした。これから一歩一歩やっていきますので今後ともよろしくお願いします」と謝罪。大毅選手にも謝罪の順番が回ってきたが、終始うつむいたままで「無言」を貫き、周りの人に抱えられる状態で会見場を後にした。
大毅選手については、内藤選手との試合後、「台所で包丁をずっと見つめている」というようなショック状態にあることが、父・史郎氏や東日本ボクシング協会の大橋秀行会長の口からメディアを通じて明らかにされていたが、この日も大毅選手は完全に憔悴しきっている様子に見えた。
一方、史郎氏には記者からの質問が相次いだ。
大毅選手の状態について史郎氏は、「家でもずっとあの状態」とした上で、「自分せいいっぱいの気持ち」で会見前日に自分で丸刈りにしたと述べ、
「みんなの前に出て、しゃべられんかっても、とりあえず態度だけ示そうという気持ちがちょっとでもわかってもらえたらな、と思ってやったと思います」
と説明している。
■内藤選手への謝罪は「とりあえず日改めて考えます」
ただ、亀田一家のこれまでの言動やボクシングのスタイルについて問われると、史郎氏からは
「スタイルはとりあえず、このままのスタイルはとりあえず、自分らのスタイルなんで、とりあえず、こういう反則行為のことはとりあえず指導していくつもりでいてます」
という驚きの発言も出た。さらに「過激な発言についてどう思うのか?」と問い詰められると史郎氏は「それは、今はちょっと分かりません…」と言葉に詰まり、亀田一家が所属する協栄ジム・金平桂一郎会長が、「負けたのですから、どのような批判を受けても仕方ない」と横から発言する場面もあった。