オフィスのどこかでボールペンをくるくる器用に回している人を見ないだろうか。「ペン回し」と呼ばれ、実は超絶技巧の奥が深く世界中で競われている。中でも屈指の回し手と言われた京大生が9月半ば21歳で急死した。「bonkura」の通り名で親しまれ、彼の指先の技には誰にもまねが出来ないものがあった。
20年以上前から個人的に楽しまれてきたが、7月に彼が副代表になった日本ペン回し協会(http://www.pen-spinning.org/)が設立されたばかり。中高生を中心に大学生、社会人にまで広がる。競技規則を整備した最初の全国大会が12月に予定され、大会参加レベルの回し手は全国に数千人はいるという。将来はアジア大会、世界大会が協会関係者の夢だ。
どれほどの妙技か、まず見てみよう。協会の訃報(ふほう)のページに彼のビデオが2本あるし、ユーチューブで90万人以上に見られた、国内トップクラスが並んだ競演ビデオ(http://jp.youtube.com/watch?v=ik1NDo24mG0)もすごい。今年は英国からの呼びかけで、ネット上に持ち寄って判定する世界トーナメント(http://www.alexsimpsononline.com/worldtournament07.html)も開催された。各国の強豪が披露する技には独自の魅力がある。
http://www.asahi.com/kansai/entertainment/webtu/OSK200710130002.html