2007年10月15日(月) 10時05分
観たことない人のためのニコニコ動画ガイド(R25)
——9月末。ネット利用者動向調査を行うネットレイディングスが「8月のネット利用者ひとりあたりの平均利用時間」を発表した。これによると、なんと動画共有サイト「ニコニコ動画」(通称・ニコ動)が3時間14分11秒という平均利用時間で「Yahoo! JAPAN」(3時間5分)や「mixi」(2時間52分)を上回ったのだ!
…とはいえ、動画共有サイトならば、「YouTube」をはじめ、数多くあったはず。その中でもニコ動がとくに人気なのはなぜなのか? そこで、ニコ動未体験の読者のために、運営する株式会社ニワンゴの副社長、杉本誠司さんに聞いてみました。
「まず、うちは動画視聴サイトというよりも、コミュニティサイトなんです。ニコニコ動画という企画の始まりが既存の動画共有サイトがある中で『投稿された映像に歓声やエールが送れたり、解説や同時通訳的な要素を入れられたら面白いよね』という話から始まってるんです。それまでの動画共有サイトは、動画の視聴はできるけれど、同時にその動画を観ているユーザー同志はコミュニケーションがとれなかったんですから」
その点、ニコ動は、映像にコメントを直接書き込むことができるわけですもんね。そこからコミュニケーションを誘発することができると。
「いや、自分が書き込まなかったにしても、他のユーザーのコメントを見るだけで、充分なコミュニケーションですよ。他の動画共有サイトのように、映像に見入るというよりも、『映像に書かれたコメントを全部含めて共有し、楽しんでいる』という感覚のユーザーは多いと思います」
たしかに! ニコ動の映像を観ていて、自分と同じような感想のコメントを見ると、「そう、俺もそう思った!」って感じますよね。そんなふうにツッコミを共有できるのはたしかに楽しいかもです。
「それに他の動画共有サイトには少ない、オリジナル動画が多いのもニコ動の特徴ですよ」というのはバカ映像イベントを多く手がける、ネット映像収集家のDJ急行さんだ。
「自分で撮影、制作した音楽や映像、アニメなどのパロディ映像を作ってニコ動に公開する人たちが異常なほど多いんです。また、それらの映像にコメントする側も、見事なアスキーアートを表示させたり、全画面を文字で埋めたりと、賞賛にも必死ですから。そんな中で、多くのブームが生まれたりする。彼らの存在がニコ動の人気を担っているとも言えるでしょう」
リアルタイムでツッコミを共有し、面白い動画も盛りだくさん。こりゃあ、止められないのも納得です。
(R25編集部)
観たことない人のためのニコニコ動画ガイドの詳細情報
※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです
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