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2007年10月15日(月) 12時46分

長野の宗教法人「紀元会」を家宅捜索スポーツ報知

 長野県小諸市で9月、すし店経営の奥野元子さん(63)が暴行され死亡した事件で、長野県警は15日、傷害致死容疑で奥野さんや家族が入会していた同市の宗教法人「紀元会」(舟橋元博代表)本部など数か所の家宅捜索を始めた。

 県警は同日、捜査本部を設置。傷害致死容疑で9月に逮捕した家族4人の供述などから、宗教法人の関係者が施設内で暴行に関与したとみている。宗教上の儀式などとのかかわりも含め、幹部ら十数人に任意同行を求め事情を聴いている。

 事件は9月25日未明、小諸市内の病院から「運ばれた女性が死亡し、体に殴られたようなあとがある」との通報が小諸署に寄せられ、発覚。奥野さんの顔や体には複数の打撲痕があった。

 4人が自宅で暴行したと話したため、小諸署は同日、傷害容疑で夫や娘ら家族4人を逮捕。司法解剖の結果、けがと死亡の因果関係が深まったことから、傷害致死容疑に切り替えて捜査を進めていた。4人は家族間の不仲を犯行の動機に挙げていたという。

 供述に不自然な点があり、4人を追及したところ、紀元会幹部の指示があったことを認めたという。同署は10月5日、虚偽の供述をしたなどとして、4人のうち2人を証拠隠滅の疑いで再逮捕した。

 紀元会は1970年に設立された神道系の宗教法人で、本部は小諸市。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20071015-OHT1T00146.htm