もち菓子の老舗「赤福」(本社・三重県伊勢市)が、製造年月日を偽って表示、販売していた疑いがあるとして、農林水産省と地元保健所が関係先の立ち入り調査に入っていることがわかった。
同省などは事実関係の解明を進めており、不正行為が判明すれば同社を処分するとみられる。
関係者によると、偽装表示の情報を受けた地元保健所などが、同社の関係者から事情を聞くなどしているという。
赤福は1707年(宝永4年)創業。もちにあんを乗せた看板商品の「赤福餅(もち)」は伊勢土産の代表格となっている。2005年に隣接する愛知県で開かれた愛・地球博(愛知万博)会期中も、JR名古屋駅の売店で最もよく売れた人気商品だった。
赤福をめぐっては2002年6月に、「赤福餅」318個について、「6月26日」と印刷すべき消費期限を誤って「7月26日」と表示して出荷したとして、自主回収したことがある。