2007年10月10日(水) 16時59分
市営住宅を暴力団員が知人にまた貸し 田辺市、明け渡し求める(和歌山)(紀伊民報)
田辺市の市営住宅を借りている暴力団構成員が、自分は別のマンションに住みながら、知人に部屋をまた貸ししていることが分かった。市は、また貸しは規則に違反することから、構成員に部屋の明け渡しを求めている。
市建築住宅課によると、暴力団構成員は1985年に入居。今年7月に周辺住民から「別の人が入っているのではないか」と指摘があり、同課が確認したところ、構成員は別のマンションに住み、部屋には知人の男女2人が入っていたことが分かった。いつからまた貸しをしていたかは不明だが、部屋(4DK)の家賃(月額5000円)は滞納されずに支払われているという。
その後、市が東京都の都営住宅で起きた暴力団構成員による発砲・たてこもり事件を受け、入居者の状況を田辺署に問い合わせたところ、同署から口頭で借り主が「暴力団構成員」であるとの回答があったという。
市が入居者に配っている「市営住宅入居のしおり」では、入居者が住宅を他の者に貸したり入居権利を譲渡したりしたとき▽家賃を3カ月滞納したとき—などに、入居者は住宅の明け渡しをしなければならないと規定している。同課は「また貸しを受けている人については早急に出てもらう。借り主についても弁護士らと相談し、年内に退去してもらうよう対応する」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071010-00000009-agara-l30