2007年10月08日(月) 21時25分
<九州厚生年金会館>公的施設で組長の還暦祝い 北九州市(毎日新聞)
北九州市小倉北区の九州厚生年金会館で9月22日夜、指定暴力団工藤会系の組長の還暦を祝う宴会が開かれていたことがわかった。同館は公的機関。直前に暴力団関係者と把握したが、日程が迫り契約も済んでいたため、予定通り利用を認めた。
同館によると、宴会には約100人が出席した。同月15日ごろ個人名で申し込みがあり、「社長の還暦祝い」と説明があったという。スタッフが打ち合わせの際に相手が暴力団関係者ではないかと疑問を持ち、福岡県警に問い合わせると、この社長が組長であることが宴会2日前に分かった。
同館は正式契約と打ち合わせが終わっていたため、そのまま利用を認めた。県警には対応を尋ねていなかった。同時間帯に別の部屋で展示会が開かれていたが、トラブルはなかったという。
阿部真介館長は「公的施設であり、最初から暴力団関係者と分かっていればお断りした。今後は個人名義であっても利用実績がなかったり、目的や規模に疑問点があれば警察に照会し、再発を防ぎたい」と話している。
同館は厚生労働省が所管する年金健康保険福祉施設整理機構が所有し、財団法人の厚生年金事業振興団が管理運営。大ホールや宴会場、ホテルを備えている。【古川修司】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071008-00000050-mai-soci