新潟県中越沖地震で被災した東京電力柏崎刈羽原発内部を、被災直後に撮影した経済産業省原子力安全・保安院の写真約700枚が8日までに、岡山県内の市民団体の情報公開で明らかになった。倒れて放射性廃棄物が飛び出たドラム缶など、東電が公開していない画像も含まれている。
写真は保安院が地震当日の7月16日から同27日まで原発内の被災状況を記録したもので、岡山県の「核に反対する津山市民会議」の石尾禎佑さん(63)が7月末に情報公開請求し、9月末に写真を入手した。
壁に亀裂が入った敷地内の建物や、固体廃棄物貯蔵庫で倒れたドラム缶のふたが開き中身の低レベル放射性廃棄物が床に飛び出ている写真などもあった。
石尾さんは「安易な運転再開を認めず、地震と原発を考える材料にしてほしい」としている。