コイヘルペスなど魚介類感染症の国内流入を防ぐため、生きたまま空輸される魚介類の目視検査が成田空港で8日、始まった。
早朝にシンガポールから到着した観賞用の金魚約1300匹が最初の検査対象。動物検疫所の職員がビニール袋に小分けされた金魚を段ボールから取り出し、実際に目で見て健康状態や水の濁りなどを熱心に確認した。
農水省は10月から輸入生魚の目視検査を導入、動物検疫所のある全国の空港・海港で検査体制を整えた。動物検疫所成田支所の長倉基裕検疫第1課長は「書類審査だけでは不十分という判断から採用した。腹部の膨らみなど特有の症状を見つけ出したい」と話した。