石破茂防衛相と高村正彦外相は7日、海上自衛隊によるインド洋での給油活動をめぐり、燃料が目的外のイラク戦争に転用されたとの疑惑に否定的な見解を示した上で、可能な範囲で情報を公開する考えを強調した。
石破氏はテレビ朝日の番組で、海自が2003年2月に米補給艦を通じて米空母キティホークに提供した燃料が対イラク作戦に使われたとの疑惑について「データを見た上で、目的外使用されたことはないという心証を得つつある」と述べた。高村氏もNHK番組で、日本が提供した燃料に関し「対イラク作戦に使われたことはないと思っているし、米国からもそういう回答を得ている」と語った。
石破氏は800件近い提供燃料の使途に関する調査結果を今月下旬までに示すとしたが、根拠データについては「軍事機密で(表に)出せないものもある。なぜ出せないか説明したい」と述べた。