2007年10月07日(日) 14時34分
愛犬の去勢手術〜おかえり(ツカサネット新聞)
動物病院へコウを迎えに行った。
入り口で先生が腕組みをして仁王立ちしている。
何かあったのか?
「先生…」
「麻酔から覚めたのが早くてさ、それからずっと泣きっぱなしだよ。早く迎えに来てもらおうと思ったけど、連絡つかないからさぁ、まいっちゃったよ」だって。
コウをみると、床に出血した後があったものの、元気だった。だが、目は充血していて、本当に私に会いたくてずっと遠吠えしながら泣いていたと思うと、もう可哀相で可哀相で仕方がなかった。
「今日はね、まだちょっと出血するかもしれないけど、普段どおりで構わないからね」
「え? 痛み止めとか、運動させちゃいけないとか、そういうのないんですか?」
「あぁ〜、大丈夫、大丈夫。いつも通りでいいですよ」
なんだか先生のどうでもいいっぷりに“去勢手術ってそんなに簡単なものなのか?”と思ったものの、必死になって私にしがみついてくるコウを見る限りは、やはり大変なことのように思えた。
車の中でもずっと震えながら鼻でヒィヒィ泣いている。
何度も何度も「大丈夫よ、もう終わったから、頑張ったね」と声をかけながら撫でてやった。
家につくと安心したのだろうか、今まで我慢してたのだろうか、すぐにトイレに直行した。いつもならちゃんとシートの上にするのに、オシッコをしながらシートの上を歩いたので、床を汚してしまった。やっぱりいつものコウじゃない。
コウはずっと手術の跡を自分で舐めている。
出血はまだ止まらない。
普段なら大騒ぎしている時間、コウはぐったりとソファに横になったまま顔をあげることすらしない。母は「人間だってちょっと手を切っただけでも痛いでしょう? 手術して、ずっと泣きっぱなしだったら、そりゃ、疲れきってるわよ。心配ない。心配ない」といつもの調子だ。こんな風に私も育てられたのかと思いつつ、おおらかな性格が羨ましくなった。
夜、やはり動かない。
いつもは私のベッドに入って甘えてくるのに…。
こんなんじゃ、心配で眠れそうもない。
コウのそばでずっと体を撫でてやろうかな。
そう思っていたのに気がついたら、朝だった・・・。
コウは!?
元気いっぱいの様子で散歩に行きたいとせがんでいた。
いつもほど引きは強くなかったものの、散歩も普通、ご飯もモリモリ、昨日の晩とは見違えるほど元気になっていた。
だが、手術の跡をみるとやはり胸が痛む。
しかし、もう自分で決めて前に進んだことだ。
手術したことで精巣の病気にかかるリスクは低くなったのだ。少しでも長生きしてくれるよう、見守っていこうと思う。
(記者:綺麗なお姉さん)
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