大阪府警捜査2課と千葉県警は6日午後も、政府の輸入米の入札情報を漏らした見返りに東京のコメ輸入会社に海外視察旅行の代金を負担させたとして、収賄容疑で農水省元課長補佐(50)の取り調べを続けた。贈賄容疑で同社幹部(58)らも調べており、容疑が固まり次第、逮捕する方針。
両者が知り合った経緯や、旅行代金の出どころなどを追及しているとみられる。元課長補佐はこれまでの府警や農水省の事情聴取で、入札に便宜を図った事実を認めたという。
調べでは、元課長補佐は米穀貿易を担当していた2005年8月、同社幹部らに輸入米入札時の政府のコメ買い取り価格などの情報を漏らし、見返りに05年9月の視察旅行の旅費約40万円を肩代わりさせた疑いが持たれている。