国土交通省は５日、東京２３区を中心とする「東京地区」のタクシー運賃の値上げを認可する方針を決めた。値上げ幅は７％前後として、現行の初乗り料金６６０円は７１０円に引き上げられる方向。近く物価問題関係閣僚会議に諮って正式決定し、１２月にも実施される。
東京のタクシー値上げは消費税が５％に引き上げられた１９９７年４月以来。東京地区に連動している京浜地区（横浜、川崎など）、東京多摩地区についても同様に値上げとなる見通しだ。
タクシー運賃をめぐっては、利用客の減少や燃料費の高騰を理由に全国で値上げの申請が相次ぎ、既に長野、大分など７県、９地区で値上げが認可されている。
東京地区については当初、５月末ごろに認可される予定だったが、参院選への影響に対する配慮などから先送りされ、申請が後だった秋田や名古屋などで先行して値上げが認められていた。