国土交通省は5日、汚れ防止やファッション性などから若者を中心に広がっている自動車のナンバープレート用色付きカバーの装着を禁止する方針を固めた。ひき逃げ事件の際などにナンバーが読み取りづらいといった問題が生じているためだ。
2008年初めに検討会を設置して規制対象を詰め、関係法令を改正したい考えで、09年にも禁止する方針。着色率で規制範囲を限定すると街頭検査などが煩雑になるため、無色透明なカバーも含めて全面禁止の可能性もある。
カバーは樹脂製で、濃い黒色系から無色透明まで多くの種類があり、カー用品販売店などで数千円で売られている。国交省が1100人を対象に7月に実施した調査では、自動車保有者の3・5%が装着していた。
ナンバープレートは道路運送車両法や同法の施行規則上、常に読み取れるようにしなければならない。しかし、カバーの装着は想定しておらず、国交省には数年前から「車を使った犯罪を助長する」などの意見が寄せられていた。