兵庫県教育委員会が県内の公立小中学校と県立高校を対象に実施した電子メールやインターネット上のいじめの実態調査で、ネット掲示板に悪口を書かれるなどの被害を受けた児童・生徒の約3割が「誰にも相談しなかった」と答えていることが5日、分かった。
無作為に抽出した小・中・高計170校の親子約2万2000人を対象に、県教委が設置した大学教授や教員ら13人からなる研究会が6−7月に実施。インターネットの利用環境やネット上で嫌がらせを受けた経験の有無など、計21項目を質問した。
回答を寄せた児童・生徒約1万2000人のうち約5%が、メールやネット上で嫌がらせを受けたことが「ある」と回答。学校別では、小学生で約2%、中学生で約6%、高校生で約10%が「ある」と回答した。
嫌がらせを受けた際、「誰に相談しましたか」との質問に、「誰にも相談しなかった」との回答は約27%。