愛知県警捜査2課と中村署などは5日、郵便局の計数器を自分で操作し、ダイレクトメール(DM)の発送枚数を少なく申告して郵便料金約1億2300万円を不正に免れたとして、郵便法違反の疑いで名古屋市中川区幡野町、広告代行会社経営小宮政昭容疑者(42)を逮捕した。
小宮容疑者は大量のダイレクトメール発送を代行。発送記録などから、昨年1月から6月までの間だけでも、最大10億円の郵便料金を免れていた可能性があるという。
県警が摘発した振り込め詐欺事件の捜査過程で、小宮容疑者に依頼されたDMの実数と発送記録数などが違うことから犯行が発覚した。
調べでは、小宮容疑者は2005年12月1日から30日までの間、名古屋市瑞穂区の瑞穂郵便局で、局員が立ち会わないまま計数器を24回にわたり不正に操作。DM計約750万通を計約160万通と過少申告して、郵便料金約1億2300万円を免れた疑い。正規料金は約2億1100万円だった。