佐賀空港に着陸した中華航空のボーイング737−800型の尾部に見つかった大きな亀裂周辺のアルミ合金製の外板が、内部から腐食していたことが5日、国土交通省などの調べで分かった。腐食のため強度が低下、飛行を繰り返した結果、亀裂ができたとみられる。
修理を終えた同機は台湾に戻るため、乗客を乗せずに5日午後2時半に離陸したが、直後に速度計のトラブルで佐賀空港に引き返した。
国交省と中華航空によると、外板は亀裂の周辺で長さ2メートル前後にわたって腐食。近くにあるトイレの配管から漏れた液体などで腐食し、飛行を繰り返す間に金属疲労を起こして、最終的に佐賀空港で亀裂ができたとみられる。
中華航空は腐食を取り除いた上、アルミ合金製の板で亀裂を覆うように補強して修理。ほかの部分にも腐食がないか調べたが、亀裂周辺以外には見つからなかった。