秋田県大仙市で昨年10月、4歳男児を暴行、殺害したとして、母親の進藤美香受刑者(32)=懲役14年が確定=とともに、殺人罪に問われた交際相手で元高校非常勤技師畠山博被告(44)の初公判が5日、秋田地裁(藤井俊郎裁判長)で開かれ、畠山被告は「暴行も、進藤受刑者への(殺害の)指示もしていない」と起訴事実を全面的に否認し、無罪を主張した。
弁護側は冒頭陳述で、暴行現場とされた駐車場で、進藤受刑者や長男諒介ちゃんと一緒にいたことは認めたが、「諒介ちゃんが泣きやまず、進藤受刑者が自分の車に乗せて畠山被告と別れ、後に進藤受刑者が単独で殺害した」と主張。「怒鳴りつけるなど違法な取り調べで自白させられた」とした。
畠山被告は昨年11月の拘置理由開示の法廷で、頭を殴るなど暴行したことは認め、殺意を否認していた。
次回公判では、検察側証人として進藤受刑者が出廷する。