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2007年10月04日(木) 17時10分

そのとき、警察は何をしていたのか?オーマイニュース

 9月26日午前9時10分ごろ、神奈川県藤沢市南藤沢にある小田急百貨店・藤沢店5階の貴金属売り場のテナントで、ショーケース内の宝石や貴金属、時計など約630点 (総額約2億円相当)が盗まれるという窃盗事件があった。

 自宅からほど近い小田急百貨店藤沢店で総額2億円という貴金属や宝石が盗まれたと聞いて大変びっくりし、2日後に小田急デパートへ様子を見に行ったが、通常通り営業していた(窓ガラスは割られたままで紙が張られていた)。

 小田急デパートは江ノ電藤沢駅の改札を出てすぐのところにある百貨店だ。2005年にリニューアルオープンしたばかりで、屋上にはベルマーレ平塚とのコラボレーションで作られたフットサル場がある。

 地元の百貨店でこれほど、大規模な盗難事件が起こったことに驚いた。同時に現場を検証してみていくつか、疑問点なども浮かんだ。

 犯人は、建物の5階にある窓ガラスを割り内部に侵入したと思われるが、その場所は決して登れないというような場所ではなかった。5階の破られた窓ガラス付近に行くには、手すりからひさしに上り、そこから垂れ幕を伝い登って、5階の窓ガラスまでたどり着くという方法がある。

 しかし、写真からもわかるとおり、5階の宝石店に近い窓ガラスだけがピンポイントで割られていたが、なぜ場所を特定できたのだろうか。外から見ると窓ガラスは同じ形をしていて見分けにくい。

 夜ともなれば、暗く、階数や店の場所を間違える危険もある。このことから犯人は入念な下見をした人物か、建物内部に精通した人物の可能性が高い。

 また、5階までたどり着き窓ガラスを割るのは、藤沢駅側から見てもかなり目立つと感じた。藤沢駅側はバスロータリーになっているので、建物をよじ登っている姿が丸見えである。きっと深夜、人通りがなくなってからの犯行だろう。

 宝石・貴金属店の警備も薄く、警備員も異常に気がつかなかったため、安全管理の浅さが浮き彫りとなった。よく、映画などで見るショーケースを割ると「ジリリリ」と鳴る警報機もついていなかったか、作動しなかったようだ。

 映画にもなったいわゆる「3億円事件」は世間で話題になったが、自分の地元、藤沢でも2億円事件が発生するとは驚いた。3億円事件の犯人は、警察に扮(ふん)した白バイで現金を持ち去ったとされているが、藤沢の事件ではどのようにして持ち去ったのだろうか。ここで私が思うのは、「必ず見張り役がいただろう」ということだ。

 なぜなら、小田急百貨店・藤沢店からすぐの200メートルほどの場所に神奈川県警藤沢駅前交番があるからだ。藤沢駅前交番からも、事件にあった小田急百貨店・藤沢店は目に見える。

 つまり、交番の目と鼻の先で今回の2億円盗難事件は起こったのである。直線距離で言えば100メートルくらいかもしれない。そんな近くに交番があるにも関わらず、犯人が警戒しないはずはない。それにしても、神奈川県警、藤沢駅前交番は何をやっていたのだろうか。

 これは、どこの記事でも伝えられていないことだが、重要な事実だと思う。

 藤沢駅前交番の警察官は何をしていたのだろうか? 以前より、「空き交番」が話題になっている。治安維持と向上に努めてほしいものである。

(記者:南 瑠衣)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071004-00000005-omn-l14