【ブリュッセル=尾関航也】ベルギーの首都ブリュッセル市内の公園で、切断された若い白人男性とみられる死体の一部が見つかり、そばに「私はキラです」との日本語がローマ字書きされた2枚のメモ紙が残されていたことが2日、分かった。
「キラ」は日本の人気マンガ「デスノート」に登場する連続殺人犯の名前で、警察は、作品に触発された猟奇殺人の可能性があるとみて調べている。
地元警察によると、見つかったのは両足の太ももと胴体の下半身部分。先月28日夕、公園内の遊歩道脇に、むき出しの状態で置かれているのを通行人が発見した。
メモ紙には、2枚とも手書きで「WATASHI WA KIRA DESU」と書かれ、1枚ずつ異なる色のインクが使われていた。
マンガ「デスノート」の中では、「キラ」は、犯罪を憎む余り、死に神の力を借りて世界中の犯罪者を次々と殺していく。作品はフランス語やオランダ語に翻訳され、欧州でも人気を集めており、今回の殺人との関連が疑われている。
死体が捨てられていた公園は高級住宅街に近く、警察によると、凶悪犯罪は極めて少ない地区という。死体の身元は発見から4日たっても判明しておらず、死体のほかの部分も見つかっていない。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20071002i317.htm?from=navr