2007年10月02日(火) 21時48分
<海自給油>6割強が対補給艦…政府答弁書を決定(毎日新聞)
政府は2日の閣議で、テロ対策特別措置法により海上自衛隊から米軍に提供された艦船燃料のうち6割強が補給艦に対するものだったとの政府答弁書を決定した。江田憲司衆院議員の質問主意書に答えた。
答弁書によると、01年12月2日から07年8月30日までの間、海自補給艦から米軍艦船に提供された燃料の総量は約38万5000キロリットルで、うち補給艦への提供は約23万6700キロリットル。割合は約61%を占める。駆逐艦などは活動目的が比較的明らかだが、補給艦に提供された燃料はその後の使途が原則公表されておらず、イラク戦争への「流用疑惑」の根拠となっている。
一方、同期間の給油活動777回分それぞれの対象艦船の国籍や給油地点などについては「自衛隊や諸外国の軍隊の運用に支障を及ぼす恐れがある」として答えなかった。江田氏は「これだけ転用疑惑の状況証拠が積み上がっている中で答弁拒否されたことは極めて残念だ」と話している。【古本陽荘】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071002-00000139-mai-pol