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2007年10月01日(月) 00時00分

ウェブ魚拓(うぇぶぎょたく)読売新聞


絵・唐沢なをき/文・唐沢よしこ

 暴露ウイルスで流出した個人情報のデータなどは、半永久的にネットワークで流通すると言われていますワン。しかし、ウェブサイトは意外とサーバからなくなるのが早いものです。

 掲示板のログなども、ログ保存量を超えたら消えてしまうことが多いです。そのため、あるニュース記事を引用したブログを投稿しても、元記事のページが削除されて参照不能になってしまうということもしばしば。こうなると、ブログ投稿の引用部分が本当に存在したのかわからなくなってしまいます。

 そのようなニュース記事ページの引用に役立つのが「ウェブ魚拓」というサービスです。これは株式会社アフィリティーが運営しているウェブサイトをキャッシュ(一時的に保存すること)するサービスですワン。ユーザーが引用したいと思ったページを指定するとキャッシュを残す、すなわち魚拓を取ることが出来るのです。

 こうすると元記事のページが消えても、魚拓ページへリンクを張っておけば、引用部分がいつでも参照できます。魚拓ページは一切編集できないので、取った時間に存在したページがそのまま残ります。ブロガーが意図的に元の記事を捏造する、ということも出来ません。現在は引用機能を強化しており、引用部分以外をぼかしたり、引用部分をハイライトした魚拓も取れます。

 しかし、サイトオーナーからすれば魚拓を取られたくないなあ、と思うページもあるでしょう。その場合は、魚拓を取れないようにする方法がウェブ魚拓のサイトで紹介されています。また、困った魚拓ページの削除申請も可能ですワン。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20071001nt0e.htm