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2007年10月01日(月) 00時00分

超サプライズ合意ある…10・2南北首脳会談ZAKZAK

金正日訪韓&米朝首脳会談セット

 12月に控えた韓国大統領選。最大野党のハンナラ党は李明博(イ・ミョンパク)前ソウル市長(65)を公認。与党系勢力でつくる大統合民主新党は予備選を経て候補を決定する予定だが、盧大統領が極めて不人気という相乗効果もあり、李候補の支持率が圧倒的だ。

 元韓国国防省海外情報部で「国家情報戦略」(講談社+α新書)の著書もあるコウ・ヨンチョル氏は「過去の歴史からしても、李候補が暗殺されない方がおかしい。左派候補を推す北朝鮮の工作員が銃撃するだろう。だが、米のテロ支援国家指定解除に向け頑張っている最中なので、犯人をわからないようにする」と、政治テロの発生を予言する。

 ただ、狙撃はあくまで最終手段。高氏は南北会談で韓国世論は一気に左派候補に向くとみる。その理由は、「会談で金総書記のソウル訪問の約束を取りつける。特に今年開通した鉄道を利用するとなると、票は確実に左派へ流れていく」と、金総書記自らが韓国与党の支援を買って出るというのだ。

 また、「南北会談後に米朝首脳会談が決まることもあり得る。ブッシュ大統領としても北朝鮮問題が平和的に解決すれば支持率は上がり、次の共和党候補につなげることができる。双方で大使館の設置が実現すれば、韓国の左派がさらに勢いづく。そこへ北朝鮮の工作員が政治、心理工作を行うだろう」。

 高氏によると、韓国内に潜伏する北の工作員は韓国政府がつかんでいるだけで約4000人。「実際には3−5万人はいる。親北団体や大学のサークルにまで浸透し、Eメールやネットを利用して扇動する。盧政権誕生の際にも暗躍した」と、5年前の大統領選同様、地下組織の動きは活発になっているという。

 コリアレポート編集長、辺真一氏は「“画期的”な提案があるといううわさが漏れている。金総書記の訪韓、それと済州島(チェジュド)での米朝首脳会談でしょう。米朝は双方が接触したがっているし、盧政権にもメリットがあり“一石三鳥”となる」と、大胆な予想を立てる。

 「過去に学生デモやクーデターがあっても済州島には戒厳令が敷かれなかった。治安がよく、過去にも首脳会談が何度も行われた。何より金総書記が溺愛(できあい)した故・高英姫(コ・ヨンヒ)元夫人とゆかりがある」

 高元夫人は大阪・鶴橋生まれの在日帰国者だが、父親は済州島出身。それゆえ金総書記にとって済州島訪問は現実味のある話だが、離島のため航空機の使用は必至。飛行機嫌いの将軍様が我慢できるのかは、明らかではない。

ZAKZAK 2007/10/01

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_10/t2007100139.html