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2007年09月22日(土) 12時46分

資金洗浄口座開設、野口被告に引き継いだ別人を国際手配へ読売新聞

 海外の犯罪収益が国内の金融機関で資金洗浄(マネーロンダリング)されていた事件で、口座を不正に開設したとして千葉県警捜査4課などに詐欺容疑で逮捕された元ナイジェリア国籍の野口クリストファーアリリ被告(39)(埼玉県坂戸市)が、2004年ごろ、同郷の40歳代のナイジェリア人の男から、口座の開設役を引き継いでいたことが22日、同課の調べで分かった。

 県警はこの男についても詐欺容疑で逮捕状を取っており、近く国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配する方針。

 この事件を巡っては、05年、千葉県内の都市銀行で、架空の会社名義で口座を開設したとして、すでに野口被告を含む計4人が逮捕、起訴されている。

 県警は、04年ごろから4人が県内で計約100の口座を不正に開設し、総額で約13億円を資金洗浄していたとみている。

 調べによると、野口被告とナイジェリア人の男は、04年ごろまで国際詐欺グループの窓口となって日本で口座を不正に開設していたとみられ、県警は、これ以後、野口被告が口座開設役を引き継いだ経緯などを詳しく調べている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070922i304.htm?from=navr