ウィキペディアというインターネット上の百科事典があります。無料で誰でも利用できるので、何か調べものをするときにとても便利なサイトですワン。
この百科事典の最大の特徴は掲載されている記事を利用者たちがボランティアで書いていること。もし間違った情報があったときに修正をするのも利用者、足りない情報を加筆するのも利用者です。これらの執筆や編集の履歴は記録されていて、誰でも自由に閲覧できます。この記録を利用して、特定の組織が編集した部分を一覧表示できるツールがWikiscannerです。
ウィキペディアの編集履歴の記録には、その編集をした人のIPアドレスが表示されています。これを元にどの組織の回線から編集がなされた部分をを割り出しているわけです。ただし、ウィキペディアに利用登録してログインしてから編集した場合はIPアドレスの代わりにユーザー名が表示されているので、Wikiscannerには引っかかりません。
アメリカの大学院生バージル・グリフィスが開発、公開しているウェブ上で使うツールで、先日日本語版も公開されました。これで調べると、たとえば省庁からアクセスした人がウィキペディアでアニメ番組の項目を編集していた、なんてことが全部わかってしまうわけですワン。調べられる側にとってはイヤな、調べる側にとっては非常に興味深いツールなのですワン。
しかし、これに限らず、閲覧したウェブサイトでもIPアドレスの記録が取られていることはよくあります。会社などからアクセスしているときは、あまりヘンなサイトは見に行かないが吉でしょう。ワンワン。