2007年09月18日(火) 17時01分
人気アニメ『らき☆すた』の立役者「京アニ」と「平野綾」の実力とは!?(R25)
『もってけ!セーラーふく』という、思わずニンマリしちゃうようなタイトルの曲をご存じないだろうか? まるで女子高生同士の会話のような歌詞、それを早口言葉のように乗せてくる曲調…一度聴いたら耳について離れないこの曲は、独立UHF局で今も放送中(※16日より最終話の放送開始)の人気アニメ『らき☆すた』の主題歌だ。
同曲は発売前からネット上で話題になり、「オリコン1位にしよう運動」が勃発。その成果もあって、オリコン週間チャートでは初登場2位を記録している(1位とは約2000枚差!)。その後も順調に売り上げを伸ばし、ついに7月には日本レコード協会から累計10万枚以上を出荷したとする「ゴールド認定作品」の発表を受けた。この一連の動きから思い出されるのが、昨年アニメファンの間で一大ブームを巻き起こした『涼宮ハルヒの憂鬱』。同作のエンディングテーマ『ハレ晴レユカイ』もゴールド認定作品として発表されており、「オリコン1位にしよう運動」が起こったのも『らき☆すた』と一緒。そして、何を隠そうこの2つのアニメ作品、制作会社がともに「京都アニメーション」なのだ!
京都アニメーション、通称「京アニ」の手がける作品が、ここまでアニメファンたちに支持される理由はどこにあるのか? 角川書店から発行されているアニメ雑誌『月刊ニュータイプ』の編集者・丸田由衣子さんはこう語る。
「仕事柄多くのアニメ作品を観ていますが、京アニの作品は画面の美しさが抜きん出ていますね。アニメは静止画の連続で成り立っているので、絵のクオリティはアニメファンにとって大事な評価基準のひとつになるんです。加えて『ハルヒ』と『らき☆すた』がブレイクしたのは、アニメ作品として新鮮な驚きがあったからでしょう。原作の時系列を入れ替えて、あえて放送する順番をバラバラにした『ハルヒ』のストーリー構成、ヒロインたちが踊るオープニングや他作品のパロディ満載の『らき☆すた』…どちらも原作ファンにとって期待を上回るものだったはずです」
原作の改編は、ファンが離れる可能性もある“諸刃の剣”。『ハルヒ』と『らき☆すた』が成功した陰には、原作者がアニメの脚本を担当するなど「原作を大事にした作品づくり」があったからだという。また、京アニ以外でも共通したポイントがあるそうで…。