福岡市の民放ラジオ局「九州国際エフエム(LOVE FM)」が7日夜に放送した番組内で、出演者が麻薬などの薬物使用を肯定するような体験談を語り、リスナーから「問題ではないか」と指摘を受けていたことが分かった。同局は14日の同じ番組で「不適切な発言だった」と謝罪した。
同局によると、問題の発言があったのは、7日午後10時から午前0時まで放送された番組。「実録ドラッグ・レポート」などの著書があるライター草下シンヤ氏を招き、裏社会をテーマに語ってもらった。草下氏は自身の薬物体験を踏まえて「本質が見えやすくなるので、自ら探りにいくために使うツールとしては効果的な可能性がある」などと話したという。
放送後、「若者に対して問題発言ではないか」と指摘するメール1件が局に寄せられたという。
同局は「啓発を目的に企画したが、薬物は絶対にダメだという姿勢を明確に打ち出すべきだった」としている。
http://www.asahi.com/culture/update/0916/SEB200709160004.html