記事登録
2007年09月15日(土) 14時37分

イメージで敬遠され、安くても売れず…中国産マツタケ苦戦読売新聞

 秋の味覚の王様、マツタケに異変が起きている。本来、主役は中国産だが、中国の食品に対する不信感が広がる中、売り上げが昨年と比べて半減している店もあれば、北米産などに切り替える百貨店もある。

 「出来は悪くないのに……」と、関係者からは戸惑いの声も聞こえてくる。

 関東など1都7県の生協でつくる「コープネット事業連合」(さいたま市)は、昨年まで中国産マツタケを店舗で販売していたが、今年8月、取りやめた。「中国産品への逆風が強い中で、組合員の需要はほとんどないと判断した」という。

 阪急百貨店の「大井食品館」(東京都品川区)では、中国産マツタケの売上高や売上数が昨年の半分以下になっている。今年は8月中旬から店頭に並べ、2〜3本入り(約100グラム)で今週は800〜1050円と、通常より割安なのに、買い物客の反応は鈍い。青果担当者は「マツタケに限らず、中国産の食品について安全性を尋ねるお客様が多い」と話す。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070915-00000006-yom-soci