中堅消費者金融のクレディア(本社・静岡市)は14日、東京地裁に民事再生法の適用を申請したと発表した。
負債総額は約757億円。改正貸金業法の成立後、東京証券取引所に上場する消費者金融の破たんは初めて。
クレディアは1957年設立で、東海地方を中心に消費者ローン事業を展開していた。しかし、2006年12月に同法が成立し、過払い金の返還請求に備えて多額の引当金を積み増すなどした結果、財務状態が急激に悪化。支払期限を迎える債務返済のめどがたたない状況になった。石尾頼央社長は記者会見で、「(法改正による融資金額の)総量規制は厳しく、金融機関への対応や過払い金の問題もあり三重苦だった」と説明した。
東証は同日、クレディア株を10月15日に上場廃止にすると発表した。整理ポストへの割当期間は15日から10月14日まで。