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2007年09月13日(木) 15時04分

<資金洗浄詐欺>開設の100口座は全て架空名義 千葉毎日新聞

 元ナイジェリア国籍の男らによるマネーロンダリング(資金洗浄)とみられる口座詐欺事件で、千葉県内の金融機関に開設された約100口座は全て架空の会社名義だったことが県警捜査4課などの調べで13日、分かった。県警は詐欺の標的とされた海外法人などを信用させるため商取引を装う419事件の一種とみて詳しく調べている。口座には計約200回入金され、1回の振り込みの最高額は6100万円に上っている。
 県警は、元ナイジェリア国籍の埼玉県坂戸市花影町、会社役員、野口クリストファーアリリ(39)▽千葉県八千代市大和田新田、住吉会系暴力団幹部、福田学(38)▽同県四街道市大日、同、小高正巳(41)▽住所不定、大工見習いで元暴力団組員、植田学(26)——の4容疑者を逮捕した。調べでは、野口容疑者は「マネーロンダリングのために口座を開設した」と供述し、3容疑者も概ね容疑を認めている。
 米国やドイツなどから振り込みがあると、野口容疑者が福田容疑者らに指示し、すぐに銀行窓口で現金が引き出されていた。現金は野口容疑者に手渡され、カナダや中国に送金していたという。
 419事件はナイジェリアを発信源とする国際詐欺で、電子メールなどで取引を持ちかけ、手数料などを振り込ませて金をだまし取る。埼玉県警も摘発し、解明を続けている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070913-00000057-mai-soci