2007年09月10日(月) 10時02分
男ゴコロをつかんで急成長オンライン着せ替えビジネスとは?(R25)
『スカッとゴルフ パンヤ』というオンラインゴルフゲームをご存じ? 「パンヤ」とは朝鮮語で「ナイスショット」を意味する言葉であり、開発元は韓国のゲーム会社。日本では04年8月にサービス開始して以降、毎月3〜5万人のペースで会員数を増やしていて、06年11月末には150万人を突破! その後も破竹の勢いで拡大し続けているそう。
簡単な操作性、基本プレイ料金は無料、他の会員とオンライン対戦ができる…など人気の要因はさまざまだけど、なかでも顕著なのが“着せ替えシステム”。ゲーム内のショップやミニゲーム、そして実際に「買った」ポイントなどで購入・獲得した衣装を、自身のキャラクターとキャディに着せることができるのだ。ミニゲームの景品には定期的にレアアイテムとなる衣装が追加され、夏には水着も登場する。バーチャルとはいえ、女の子が水着でゴルフプレイ…というシチュエーションに「ムフフ〜」となってしまうのは、僕だけじゃないだろう。
“着せ替えシステム”でもう1つ忘れてはならないのが『THE IDOLM@STER(アイドルマスター)』、通称『アイマス』と呼ばれるゲーム。選んだ女の子キャラをトップアイドルに育て上げていくのが目的で、他のプレイヤーと「俺のアイドルの方がかわいい!」「いーや! 俺のアイドルだってなかなか…」なんて競い合えるところが魅力。Xbox360版で使用できるダウンロードコンテンツにはオリジナルの衣装やアクセサリーが封入されており、それらはXbox360用のオンラインサービスを使ってお金で「購入」できる。そのサービスの売り上げのほとんどを『アイマス』が支えているというのだから、オンライン市場における“着せ替えシステム”の効果は絶大だ。なぜこれほどまでに“着せ替えシステム”は利益をもたらすのか? バンタン電脳ゲーム学院で講師を務める金山明男さんは、こう分析する。
「ユーザーの仮面性を満足させるうえに、自分の個性をキャラクターに反映させることができるからではないでしょうか。ユーザーは自分ではない別のキャラクターになることを楽しみ、それを着せ替えることで自らのセンスを披露して、快感を覚えます。そして、キャラクターが本当に自分の分身のように感じられ、愛着がわいていくのです」