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2007年09月10日(月) 12時01分

列車内で「自爆テロ」計画=自宅爆弾製造の元会社員−検察側が冒陳で・東京地裁時事通信

 自宅で爆弾を製造、所持したとして、爆発物取締罰則違反罪に問われた元会社員寺沢善博被告(38)の初公判が10日、東京地裁(半田靖史裁判長)であり、検察側は冒頭陳述で、寺沢被告が通勤ラッシュ時の電車内に爆弾を持ち込み爆発させる「自爆テロ」を計画していたことを明らかにした。
 冒頭陳述によると、寺沢被告は今年3月以降、就職するたびに解雇されたことへの不満から、有職者への強いねたみと絶望感を抱くようになった。
 このため4月、2005年のロンドン同時自爆テロ事件に関する記事を読んだことをきっかけに、爆弾の製造を計画。西武新宿線の朝の通勤ラッシュ時に、準急か急行列車内に持ち込み、鷺ノ宮−高田馬場間で爆発させて通勤客を巻き添えに自分も死のうと考えた。
 寺沢被告は4月から5月にかけ、薬局で原料を購入し、ロンドン事件で使われた爆発物「TATP」を自宅で調合。爆発実験も実施した。さらに爆弾用の鉄パイプやリード線なども用意していたが、6月に警視庁の家宅捜索を受けて逮捕され、自爆テロは未遂に終わった。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070910-00000056-jij-soci