日常生活で悩みや不安を感じていると答えた人が69.5%と過去最高だったことが、内閣府が8日付で発表した「国民生活に関する世論調査」でわかった。去年より生活が「向上している」と感じる人が1.4ポイント減り、「低下している」と感じる人が2.4ポイント増えた。内閣府は「高齢化や年金問題から、将来への不安が増えたのではないか」と分析している。
現在の生活に「満足」だという回答は3.8ポイント減の62.7%、「不満」は3.5ポイント増の36%だった。また、生活水準は「中の中」と感じている人が53.8%と最も多く、「中の下」が26.2%で続いた。「下」は1.2ポイント増の7.2%で、最近では05年の7.3%に続く高い比率なのに対し、「中の上」は1.3ポイント減の9.7%だった。
調査は今年7月に全国の成人1万人を対象に面接方式で行い、回答率は60.9%だった。