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2007年09月04日(火) 01時44分

司法修習生71人が「卒業不合格」…追試廃止で過去最多読売新聞

 最高裁は3日、司法試験に合格した司法修習生が法曹資格を得るための卒業試験の結果を発表した。

 不合格者は、昨年度の16人を大きく上回る71人に上り、過去最多となった。最高裁では「今年度から追試制度が廃止されたため」と説明している。

 今年度の卒業試験は8月、民事裁判や刑事裁判など5科目で行われ、修習生1468人が受験。4・8%に当たる71人が、1科目以上で不合格となった。これまでの卒業試験では、合格水準に達しない場合、「不合格」と「合否留保」に分けられ、合否留保組には不合格科目だけの追試で救済してきた。昨年度は、受験した1493人のうち不合格10人、合否留保97人だったが、追試で合否留保組の大半が合格、最終不合格者数は計16人だった。しかし、最高裁は今年度から、不得意科目の追試だけで救済するのは不適切として追試を廃止。最高裁では「合否留保になっていた人が不合格になったためで、試験が難しくなったり、修習生の質が落ちたりしたとは言えない」としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070903-00000415-yom-soci