警視庁は、立川署で留置中だった男性に勾留(こうりゅう)延長状の提示を怠る手続きミスがあったと、1日発表した。
留置管理課によると、男性は暴力行為容疑で8月20日、八王子署に逮捕され、立川署に留置された。勾留延長を認める勾留延長状を30日、裁判所が発付。立川署留置係の2人は、併せて持っていた別の容疑者2人の勾留状は当人に示したが、男性への提示は忘れた。
31日になり、男性の申し出でミスが発覚。検察官の判断で1日未明、男性は釈放された。
勾留状や延長状は、提示した警察官が自ら署名、押印する決まりだ。しかし、今回は3枚とも、別の巡査長が代わりに署名していた。警視庁は、立川署でこうした不適正な扱いが常態化していた可能性があるとみて調べている。
http://www.asahi.com/national/update/0901/TKY200709010215.html