2007年08月31日(金) 10時30分
マイクロソフトが要求、AutoPatcherのダウンロードページ閉鎖(CNET Japan)
Windows上で作動するソフトウェアにMicrosoftのパッチやその他のアップデートを配信して4年の歴史をもつプロジェクト「AutoPatcher」が、Microsoftからの要求によってダウンロードサービスを停止した。
「本日われわれは、ダウンロードページをただちに閉鎖するよう求めたMicrosoftからの電子メールを受け取った。これはAutoPatcherの歴史に幕が閉じることを意味している。納得できないことは多々あるが、われわれにできることはほとんどない(中略)われわれはダウンロードページを閉鎖した」と、プロジェクトマネージャーのAntonis Kaladis氏は、8月29日(現地時間)付けで
記している 。
AutoPatcherにはさまざまな使用方法があった。たとえば、ブロードバンド回線が限られているユーザーはまずパッチをダウンロードしてから、複数のコンピュータにインストールすることができたし、新しいマシンをセッティングする場合なら、ユーザーはネットワークのセキュリティリスクにコンピュータをさらすことなくセキュリティアップデートを適用できた。AutoPatcherを使えば、Sun MicrosystemsのJavaといったサードパーティソフトウェアでのアップデート処理も可能だった。
Microsoftは修正プログラム、セキュリティパッチ、サービスパックなどの補足ソフトウェアを他者が配信することを「やめるように説得して」いると語り、またそうした行為は同社の著作権を侵害するものだとの見解を明らかにしている。「われわれの顧客の安全とセキュリティへの懸念からこのポリシーを掲げている。つまりわれわれが保証できるのはMicrosoftのウェブサイトからダウンロードできるコンテンツのみだ。われわれは本日早くにAutoPatcherに連絡し、Microsoftの知的財産を再配信することをやめるように要求した」と同社は声明に記している。