大手生命保険会社「第一生命」(東京)の神戸支社の元女性営業社員が在職時、神戸市内の顧客の自営業の女性(56)に対し、高金利の社内預金制度があると架空の話を持ちかけて金を出させ、約1400万円をだまし取った疑いのあることが関係者の話でわかった。元社員は別の複数の顧客からも計数千万円を集めていたとされる。同社は元社員を懲戒免職処分とし、詐欺容疑で兵庫県警に相談している。
関係者によると、元社員は03年11月、自営業の女性に、社員向けの高利率の預金制度があるとうその説明をし、「100万円を1カ月預ければ3%の利息がつく。ベテランで成績の良い社員だけが、この預金制度を利用できる。絶対損はさせない」などと勧誘。女性から04年9月まで11回にわたり計約1900万円を受け取りながら、約500万円しか返さず、残り約1400万円は返金していないという。第一生命にはこうした社内預金制度は存在しないという。
同社広報課は朝日新聞の取材に「警察の捜査に協力している段階なので、コメントは差し控えたい」としている。
http://www.asahi.com/national/update/0829/OSK200708290069.html